こんにちは、だいひょうです。
一眼レフカメラやミラーレスカメラを買って撮りたい被写体のひとつに月があるのでは無いでしょうか?
でも月ってうまく取れないと思われている方も多いのでは無いでしょうか?
実は設定さえしてしまえば誰でも驚くほど簡単に撮ることが出来ます。
今日はそんな月を撮るための設定を実際の作例と共にご紹介します。
2020年の中秋の名月は10月1日です。今から覚えて今年は是非トライしてみてください。
なぜ月を撮るのは難しいのか?
月をいつも通りオート設定で撮ると周りが暗いためカメラが明るくしようとしてしまい月の表面が白飛びして写ってしまいます。
月を撮るためには明るさをコントロールしてあげる必要があります。
月を撮るために必要な機材
月は夜の撮影になるので撮影条件としては通常より厳しくなります。なので一眼レフカメラかミラーレスカメラがお勧めです。
それと月は遠くにあるので望遠レンズも必須です。35mm換算で300mm程の望遠レンズがあるといいですね。
高級レンズでは無くてもOKです。僕もズームレンズキットで買ったレンズを使用しています。
僕が使っているカメラはこれです。マイクロフォーサーズ規格なので軽くて使いやすいのでお勧めです。

カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ
レンズ:ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6
という事で月を撮るための機材は
- 一眼レフカメラかミラーレスカメラ
- 35mm換算で300mm程の望遠レンズ
があるとお勧めです。
ちなみに三脚は無くても手持ちで十分撮影できますよ。
ここからはOLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡをベースに説明していきます。
カメラの設定
カメラの設定はマニュアルモード(Mモード)で撮りましょう。
(他のモードだと月が白飛びしてしまいます。)

設定については少し専門用語が出てきますがポイントは3つです。
- 1つ目:絞り
- 2つ目:シャッター速度
- 3つ目:ISO感度
以上の3つを設定すれば月の写真は簡単に撮影できます。
では1つづつ見て行きましょう。
1つ目の絞りはF値という数値で表されます。どこまでにピントを合わせるかという数値になります。よく一眼カメラでメインにピントが合って背景がボケている写真はこの数値をコントロールして撮ります。
簡単に言うとFの数値を小さくすればよりボケて大きくすれば全体にピントが合ったような写真になります。(レンズによってどの数値に設定できるかが違います。)
月を撮るときにはF値8.0位がお勧めです。
2つ目のシャッター速度はどのくらいの時間でシャッターが切れるかの数値です。8000とか60″”とかの数値で表されます。
8000の方がすぐにシャッターが切れて手振れが起こりにくくなり60″”になるとスローシャッターでより長く光を集めることが出来ます。
シャッタースピードは月の明るさ(月齢)によって違いますが、満月の場合は1/250位でうまく取れました。

3つ目のISO感度は「いそかんど」とか「あいえすおーかんど」と言って光に対する敏感さの様なものです。
こちらも100とか8000とかの数値で表されます。
8000とか大きな数値の方が暗い状況でもシャッターが切れますが、100の方がノイズが少なくなります。
こちらの数値は400がいいと思います。三日月とか暗い月の場合には800位まで上げるといいと思いますが、上げ過ぎるのは良くないのでやめましょう。


まとめます。満月の場合
絞りはF値8.0
シャッタースピードは1/250
ISO感度は400
に設定してください。
設定が終わったら後は撮影しましょう。
レンズを最大ズームにして撮影しましょう。
35mm換算300mm相当で撮るとこのくらいのサイズになりますので後はちょうどいいサイズにトリミングして大きくしましょう。

絞り値:f/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:ISO-400
トリミング後。
設定さえちゃんとしておけば簡単にこんな感じの写真が撮れます。
ここからは他の作例もご紹介します。

絞り値:f/8 シャッタースピード:1/10秒 ISO感度:ISO-800

絞り値:f/6.3 シャッタスピード:1/200秒 ISO感度:ISO-400

絞り値:f/5.6 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:ISO-800
トリミングの仕方でも印象変わりますね。
あとはホワイトバランスを変更すると色味が変わって面白いですよ。

絞り値:f/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:ISO-400
ちょっと雲をかぶせてみても面白いですね。
という事で月の撮り方をご紹介しました。
この記事を見て月を撮ってみようかなぁと思った方が居れば嬉しいです。
それでは。